1. はじめに
「AppleCare+に入るべきかどうか、毎回悩んでいませんか?」
iPhoneを購入するとき、つい迷ってしまうのが「保証」。
AppleCare+は魅力的に見えるけれど、月額費用や実際に使うかどうかを考えると悩ましいところです。
また、キャリア独自の補償サービスや、クレジットカード・スマホ保険など、選択肢が多くて分かりづらいのも事実です。
本記事では、iPhoneの保証制度をわかりやすく整理し、それぞれの特徴や違いを解説します。
保証によっては、iPhone購入同時でないと入れない保証もあるので、iPhone購入前に、iPhoneの保証は何があるか理解しときましょう!
自分にとって本当に必要な保証は何かを見極めるヒントになれば幸いです。

iPhoneの保証といっても、Apple公式のものだけでなく、キャリアや保険会社、さらにはクレジットカードなど、実はさまざまな選択肢があります。
それぞれの特徴を理解しておくことで、自分に合った保証を見つけやすくなります。
2. Appleの標準保証
すべてのiPhoneには、購入と同時に自動で付帯する「Apple製品 1 年限定保証」が付いています。
この保証には、製品購入日から1年間のハードウェア保証と、90日間の無償電話サポートが含まれています。
ただし、保証の対象は自然故障に限られており、落下や水没などのユーザー過失による故障や、バッテリーなどの消耗部品は対象外です。
以下に、Apple公式資料をもとに「Apple製品 1 年限定保証」の内容を詳しくまとめました。
Apple製品1年限定保証の記載内容まとめ
■ 消費者法との関係
Appleの保証は、法的に定められた消費者の権利に追加されるもの。
消費者法による保護は制限されず、地域の法律に基づいて追加の権利がある場合も。
■ 保証内容
対象:Apple純正のハードウェアおよび付属アクセサリ。
期間:購入日から1年間。
条件:Appleのガイドラインに従った通常使用での素材・製造上の不具合に限る。
■ 保証対象外
ソフトウェア全般、非Apple製品、事故・誤使用・改造などによる損傷、消耗部品、通常の劣化、外観上の損傷など。
シリアル番号が消された製品や盗難が確認された製品も対象外。
■ 利用者の責任
データのバックアップや個人情報の削除が必要。
サービス利用には購入証明や指示に従うことが求められる。
■ 保証時の対応
修理、同等品との交換、または自己交換可能な部品の提供。
修理後の保証期間は90日または元の残存期間のいずれか長い方。
■ サポートの受け方
オンラインヘルプ参照 → 直営店・正規サービスプロバイダへの持ち込み → 電話・宅配サポートなど複数の方法あり。

保証利用の修理で一般的なのは、画面割れの他に、バッテリー交換かと思いますが、
この保証でイケそうと思ったけど、消耗部品扱いになるから、バッテリー交換は保証対象外のようです。
3. AppleCare+
AppleCare+はAppleが提供する有料の延長保証サービスで、以下のような特長があります。
- 保証期間は通常2年間(プランにより月額更新で延長可能)
- 落下・水没・画面割れなど過失による故障も定額で修理可能
- バッテリーが最大容量80%未満になった場合、無償で交換対象
- 修理料金の例:
- 画面修理:3,700円(税込)
- その他の損傷:12,900円(税込)
「万が一」のときに修理費用が抑えられるのが最大のメリットです。
参考資料:AppleCare製品

Appleは、画面修理の他に他の箇所の損傷も見られた場合は全て直すという考えなので、画面修理だけしてくださいという指定はできないのが特徴ですよね。
なので、画面修理3700円だと思ってたものが、12,900円のケースもあるので、事前に気持ちを構えておきましょう!w
4. AppleCare+ 盗難・紛失プラン(旧:AppleCare+ 紛失・盗難プラン)
AppleCare+に追加料金で付けられる「盗難・紛失プラン」では、iPhoneを失くしたり盗まれたりした場合にも交換が可能です。
- サービス料:12,900円(税込)
- 条件:iPhoneの「探す」機能が有効になっている必要あり
- 年2回まで交換可能
高価なiPhoneを使っている場合や、持ち歩く頻度が高い方には安心感があります。
参考資料:AppleCare製品
5. キャリアの保証(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)
iPhoneをキャリアで購入した場合、多くの人が検討するのがキャリア独自の保証サービスです。
申し込みや利用が簡単で、キャリア経由でのサポートを一本化できるメリットがあります。
キャリア | サービス名 | 月額料金(税込) | 補償対象 | 修理・交換費用 | 特徴・備考 |
---|---|---|---|---|---|
ドコモ | ケータイ補償サービス | 550円〜1,100円(機種毎に変動) | 故障・紛失・水没 ※バッテリー消耗による交換は対象外 | 同等の整備済品と交換 ※交換時の負担金有り | 最短当日配送 データ復旧サポートあり |
au | 故障紛失サポート ワイド with Cloud | 990円〜1,590円(機種毎に変動) | 故障・紛失・水没・破損 ※バッテリー消耗による有償交換も対象 | 同等の整備済品交換 ※交換時の負担金有り or 修理・交換費用を補助 | 即日交換対応あり データ復旧サポートあり |
ソフトバンク | あんしん保証パック W with AppleCare Services | 850円〜1,850円(機種毎に変動) | 故障・紛失・破損・水没 ※バッテリー消耗による無償交換が可能 | 同等の整備済品交換 ※交換時の負担金有り or 修理・交換費用を補助 | PayPayポイントで修理金額補填あり 広範なサポート内容 |
楽天モバイル | AppleCare Services or AppleCare Services +盗難プラン(オプション) | 1,100円〜1,650円(機種毎に変動) | 故障・破損・水没・盗難 (オプション) ※バッテリー消耗による無償交換が可能 | 画面:3,700円 その他:12,900円 | AppleCare+と同等 Apple公式店舗で修理 |

- 楽天モバイルはAppleCare+を公式に提供しており、他のキャリアとは性質がやや異なります。
契約は楽天モバイル経由ですが、保証の運用はAppleが行うため、Apple Storeでの修理も可能となります。 - ドコモ・au・ソフトバンクは独自サービスで、キャリアを通じて端末を入手した人向けの補償内容になっています。
- 交換・修理までのスピードや手続きの簡単さで選ぶなら、使い慣れたキャリア経由の補償が便利です。
6. クレジットカード・デビットカード付帯保証
近年では、クレジットカードやデビットカードにもスマートフォンの破損などを補償するサービスが付帯されているケースが増えています。
特に年会費無料〜低年会費のカードでも加入可能なため、コストを抑えつつ補償を受けたい方におすすめです。
以下に代表的な3つのカードの保証内容をまとめます。
カード会社 | 月額・年会費 | 補償範囲 | 補償額 | 自己負担額 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
JCB | 無料(通信費決済要) | 破損・故障(自然故障・盗難除く) | 年1回 最大5万円 | 1万円 | 通信費支払いで自動適用 |
アメックス | 年会費13,200円〜 | 破損・火災・盗難・水濡れなど | 年1回 最大5万円 | 1万円 | 補償範囲が広い、高品質サポート |
住信SBIネット銀行デビット | 月額370円 | 破損・故障・水濡れ・盗難・自然故障 | 年最大10万円 | 1,000円 | 中古・自然故障OK、高コスパ |
7. スマホ保険(モバイル保険など)
近年は、サードパーティによるスマホ専用保険も注目されています。
サービス名 | 月額料金(税込) | 補償内容 | 補償上限 | 自己負担額 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
モバイル保険 | 700円 | 破損、故障、水濡れ、盗難等 | 年間最大10万円 | なし | 1契約で3台まで補償、キャッシュレス修理対応 |
スマホもしも保険 | 500円 | 破損、故障、水濡れ、盗難等 | 年間最大10万円 | 3,000円 | ヤマト運輸提供、全国の修理店で対応可能 |
ニッセイプラス スマホ保険 | 200円(シンプルプラン)<br>400円(安心プラン) | シンプル:破損<br>安心:破損、故障、水濡れ、盗難等 | シンプル:最大5万円<br>安心:最大10万円 | 3,000円 | 月額200円からの低価格、オンラインで簡単申込 |
スマホケ | 500円 | 破損、故障、水濡れ、盗難等 | 年間最大10万円 | 3,000円 | 中古端末も対象、オンラインで手続き完結 |

- モバイル保険:1契約で最大3台まで補償対象となり、スマートフォンだけでなく、タブレットやスマートウォッチなども対象に含まれます。キャッシュレス修理対応の提携修理店を利用することで、修理費用の立替えが不要です。モバイル保険
- スマホもしも保険:ヤマト運輸が提供する保険で、全国の提携修理店での対応が可能です。申し込みから保険金の請求まで、すべてオンラインで完結します。
- ニッセイプラス スマホ保険:月額200円からの低価格で、シンプルプランと安心プランの2種類が用意されています。通信キャリアや端末メーカー、新品・中古を問わず加入可能です。ニッセイプラス+3ニッセイプラス+3保険市場+3
- スマホケ:中古端末も補償対象となり、オンラインでの申し込みや保険金請求が可能です。月額500円で、破損や故障、水濡れ、盗難など幅広いトラブルに対応しています。
8. おすすめの保証はどれ?
iPhoneの保証は種類が多く、どれを選べばいいか迷う方も多いと思います。
結論としては、「使い方や重視するポイントによって最適な保証は異なる」というのが答えです。
以下に、状況別のおすすめをまとめました。
重視するポイント | おすすめ保証 |
---|---|
修理品質・サポート体制 | AppleCare+ |
費用を抑えたい | スマホ保険 or クレカの付帯保証 |
手続きの簡単さ・即時性 | キャリア保証 |
中古・複数端末のカバーが必要 | モバイル保険などのスマホ保険 |
例えば、「毎年iPhoneを買い替える」「壊したことがない」という方は保証を付けずに使うのも選択肢の一つです。
一方で、「端末を落として画面を割ったことがある」「バッテリー劣化が気になる」といった方はAppleCare+や保険の加入をおすすめします。
おわりに
iPhoneの保証にはさまざまな選択肢があり、自分のライフスタイルや使い方によって最適な保証は異なります。
- まずは自分の使い方を振り返る
- どんなトラブルが起きたときに困るかを考える
- 修理・交換時の費用をシミュレーションする
AppleCare+やキャリア保証、スマホ保険などを上手に活用すれば、予期せぬトラブルにも落ち着いて対応できます。
迷ったら、この記事を参考にあなたに合った保証を選んでくださいね。